新デジカの話 スターター環境①
新デジカが発売されましたね。
例に漏れずに私もプレイしてます。
発売してから約2週間、主に黄色のデッキを握って日々プレイしていますが色々と見えてきたものがあるので、構築の推移を載せながら環境を考察してみます。
①初期案
発売後にフォロワー数人と色々デッキを回したり、ツイッターを眺めているといくつかのアーキタイプが既に形になっているのに気づきました。
①赤進化
②青進化
③黄進化
④赤t白ウィニー
⑤究極体
細かいパーツの差はあるが大まかにこの辺りに分布されているはず。
一個ずつ解説していきます。
①赤進化
序盤から最強ジャンプグレイモンor幼年期→究極体まで進化したウォーグレイモンを展開し積極的にセキュリティを捲っていくデッキ。
後述する赤t黄ウィニーにも通じるが、赤は成長期の数が一番多く序盤の安定感がかなり高いです。
最序盤に少ないコストから2枚チェックしていくグレイモンも驚異的ですが、正統進化していった ウォーグレイモンはDPが13000を超えることも珍しくなく途中で
・ガイアフォース
・コキュートスブレス
・ホーリーフレイム
・セブンヘブンズ(先引き)+セキュリティデジモンorセブンヘブンズ2枚目
・セブンヘブンズ+スターライトエクスプロージョン+セキュリティデジモン(現実的じゃない)を引かない限り確定で4枚セキュリティを捲られます。
ここまでセキュリティを捲られても返しの手札でウォーグレイモンを除去しなくてはいけません。
という対セキュリティ処理に対してかなり強い上に、自分はガイアフォースを自然に採用できるのもあり環境ではトップクラスの強さかと思います。
②青進化
Vジャンププロモのガルルモン2種類でドローを加速しながらのセキュリティ捲りと2回行動できる究極体であるメタルガルルモンを進化元効果にセキュリティチェック+1を持つワーガルルモンの上に進化させるデッキ。
正直スターター環境でこのデッキはあまり強くないと思っています。
その理由としてはVジャンププロモのワーガルルモンがDP6000と言うブロッカーラインを超えない打点、メタルガルルモンがバニラ究極体とウォーグレイモンを超えない11000打点なのと、青の高コストオプション枠のコキュートスブレスが他色のガイアフォース、セブンヘブンズに比べて性能がかなり劣っているのが大きいです。
特にワーガルルモンの打点とコキュートスブレスの差は大きいと思っています。
実際にマッチメイクしたことはないので推測ではありますが、赤進化相手には進化元破棄効果で有利に出来そうですが、実際は殴られた後に進化元を破棄する段取りになると思うので処理が間に合わない気がします。
黄色よりはマシですが、何をするにも条件に「進化元を持たない相手デジモン」が条件になってくるのがなかなか厳しく、そこ依存でデッキを組むと「有利な状況では強いが、不利状況を返せない」デッキになってしまいます。
実際はブロッカー環境なのでブロッカーを素出したり、成長期を素出ししたりすることも少なくないと思うので発動できる場面は少なくないとは思いますが、いかんせん相手依存という部分がなかなか厳しいのかなと。
③黄進化
この記事で解説するので後述。
④赤t白ウィニー
①の赤進化デッキの完全体、究極体を抜き、その分を低コスト帯に集中させて、成長期~成熟期をシャドーウィングで強化してブロッカーラインを超えながら短期決戦を目指すデッキです。
前述したように赤は成長期の数が一番多く、最強ジャンプグレイモンを擁するのでウィニーをするなら赤主体が一番強いです。
それに白tするのはヘブンズゲートの存在よりもセブンヘブンズの存在が大きいと思います。
序盤の引きに左右されづらいのはマリガンのない新デジカにおいては一種の強さを持っているので比較的強力なデッキかと思います。
ただ私が使用し、対戦して感じたのは「序盤で決めきれなかったときのリソース不足」でした。
スターター環境では相手ターンにできる行動がブロッカーのブロックか、セキュリティ効果によるものだけになっていて、後者は完全に運になるので実質ブロッカーだけです。
そんな事情があり現状はデッキにスペースを作ってでもメイン色ブロッカー4+黄or赤のブロッカー4を採用する8枚体制が多く感じます。
これがウィニーにとっては逆風で、基本的にウィニーはセキュリティとは1:1交換になるのでブロッカーが複数並ぶとかなり厳しい戦いを強いられます。
シャドーウィング等によるパンプアップも1tなのでそこから1~2t以内に決めきれないとリソース不足によって除去されながらジリ貧で負けていく、これが私がウィニーがあまり強くないと感じた理由です。
⑤究極体
バニラ究極体を中心とした究極体で序盤からセキュリティを殴りつつ相手のリソース切れを誘うデッキです。
加えて守りもセキュリティから捲れたバニラ究極体はパンプがないすべてのデジモンに対して相打ち以上をとれるので攻守に優れたデッキと言えるでしょう。
スターター環境ではバニラ究極体を1枚で除去するのはガイアフォースしかありません。
当然ですがガイアフォースは4枚しか採用できず、バニラ究極体は12枚採用できるので単純な除去の試合になった場合究極体を処理しきれません。
となるとバニラ究極体を除去するためにはセブンヘブンズ+DP3000以上のデジモンでのアタックや、太一やシャドーウィングと言ったパンプをしながら殴るしかありません。
これがウィニーと同じように究極体を素出ししていくだけなので初手による事故がかなり少なく、安定感のかなり高いデッキかと思います。
ただ赤進化デッキのウォーグレイモンのような相手に対しては、相手が4枚セキュリティを捲った後にバニラ究極体で相打ちを取るしかない場面なども多く、仮に相打ちを取ったとしても相手は幼年期からの進化なので実質手札消費無し、こっちは1枚分損してセキュリティ差が開いたまま、と言う場面も珍しくなく不利な対面も少なからず存在します。
あと成長期を採用できる枚数がかなり少ないので手札をしながら頭数を増やすのが苦手だったり。
ここまでの4デッキからわかることは究極体は強いと言う事実です。
特にバニラ究極体は基本的に1:1交換すら難しく初期手札によってはかなり苦しい展開を強いられることも珍しくありません。
しかし、相手も12枚すべてのバニラ究極体を引けることはほとんどないです。
加えて究極体デッキは性質上太一やシャドーウィングのようなパンプカードは入らない。
つまり、ガイアフォース以外でもバニラ究極体を処理しながら、こちらのセキュリティにいるバニラ究極体と相打ちを取り続ければ、ドロソの少ない究極体デッキに対して遊里をとれるのでは……?という点です。
実はガイアフォース以外でバニラ究極体に対して1:1交換どころか1:0が出来るカードが存在しました。
と言うわけで組みました黄進化デッキ。
が最初に画像で上げていた初期案、黄進化デッキです。
③黄進化
めちゃくちゃ強そうにセラフィモンを紹介しましたが正直そこまで強くないです。
黄進化デッキの強みはエンジェウーモンによるセキュリティ回復です。
これは他の色にはない黄のみの利点で、セキュリティが究極体以外に対しては基本的に1:1交換な新デジカにおいては実質の除去です。
初期案としては少し構築論が違っており赤でウィニーをしつつ黄色でセキュリティ回復→セラフィモンでブロッカーの打点を減らし赤の成長期の攻撃を通していくプランでした。
回しているうちにウィニー寄りになっているせいでセキュリティ増やしても質が低いことに気が付きます。
手元にデッキの画像が残っていなかったので唐突なメモ帳スクショです。
セキュリティの質を上げるためにガイアフォースを4枚積み、赤の成熟期を2コストのピヨモンのみにし、ガイアフォースを2コス帰ってきていれば打てるような構築にしています。
使用感はなかなか上々で勝率も7割くらいあったように感じます。
ただ使っているうちに気づいたことが一つあって、「セラフィモンがセブンヘブンズを打つ格好の的」になっていることです。
実際セラフィモンは1枚で一方的にバニラ究極体を破壊できるので強そうなのですが、如何せん素のDPが10000しかなく除去にめっぽう弱いです。
なんならセキュリティに突っ込んでいくと究極体が捲れた時点で死にます。
ただ攻撃を受けつつ、エンジェウーモンでセキュリティ回復、相手のリソースが切れたところで殴りながら勝つと言うコントロール的立ち回りをどうにかして活かしたいと思い構築にメスを入れます。
長くなってしまったので続きはまた次回。